mojiko.com から
2002/11/06
----はじめに----
10月23日、週刊新潮連載「夏彦の写真コラム」で有名な山本夏彦先生が
胃癌のため88歳を一期にご逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
その教養は萬朝報都新聞畜妾の実例を出ずる事少なく、その見識は両国
橋畔にネコを愛でし柳北山人を出ずる事少なし」と詠われた笑うでもなく笑
わぬでもなき鰐さんの、怪訝な顔で聞かれやがて顔面蒼白とさせる、月光
に映える匕首の如き寸鉄人を刺す美文が、二度と新たに織られること叶わ
ぬかと思うと、寂しくてなりません。
せめて、かの坂口安吾が激賞し、今や伝説となっている若き日の幻の翻訳
「年を歴た鰐の話」の復刻を願うばかりです。
もし、よろしければ、復刊ドットコムの投票に皆様もご参加くださいm(..)m
復刊ドットコム復刊リクエストのサイト
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=4577
おはようございます。mojiko.comの魚住です。
のっけからスミマセン。でも、書かずにはいられないものがありまして。
あー、ついに。という感じです。
ところで、本編に入る前に、もう一つお願いが・・・。
お願いの内容は、もちろん年賀状です。
この時期、郵便屋といえばもうこれです。残念ながら福岡県版(羊のイラスト)
はそうそうに払底してしまいましたが、もし年賀状の購入計画がありましたら、
ぜひ一言ご相談をm(..)m
この三連休、ご予約分の配達で北九州・下関を廻って過ごしてました^^;
お品書き
・「おじさん、おばさんも歌いたいライヴ」
・11/23、菅原洋一 ・ 石井好子さん出演 「門司港で歌う」開催
・個人サイトのLink集に追加
・読書日記
■■■ 「おじさん、おばさんも歌いたいライヴ」 ■■■
11月9日、ライブハウスDaddy's Cafeさんで表題のライブが開催されます。
出演はMitchanさんや歌う果物屋山形さんたちです。
昔、「門司港発 頑張れ!中年ソング コンサート」というのを収録した事が
ありますが、あんな感じのライブになるのかな?
時刻は20:00から。料金は1ドリンク付で1,000円とのこと。
久しぶりにカメラを抱えて遊びにいこう、と思います。
そして、製作環境が整った(筈の)DVD作成にトライだ!!
Daddy'sCafe website
http://www.h4.dion.ne.jp/~daddy-s/sub2.html
(参考に)「門司港発 頑張れ!中年ソング コンサート」はこちらからどうぞ
http://www2e.biglobe.ne.jp/%7Euozumi/kis/
■■■ 菅原洋一 ・ 石井好子さん出演 「門司港で歌う」開催 ■■■
毎回凄い人を呼んでくる「門司港でシャンソンを聴く会」のコンサート、報道
によりますと残念な事に十周年の今回で一度終了する、との事です。
最後となる23日のゲストは石井好子さんと菅原洋一さんのお二人です。
ところで、今回の会場である「門司市民会館」という舞台自体も、別の場所
に立替えになる、という話を聞いたこともあります。
うーん、撮っておきたい^^;
チラシをjpegにしております。こちらをどうぞ
http://mojiko.com/event/1123sing.jpg
■■■ 個人サイトのLink集に追加 ■■■
個人サイトのリンク集に「サラリーマン万華鏡」というサイトを追加しました。
日本のごく普通のサラリーマンだったMASAさんが、ひょんなことから米国
のバイオベンチャー企業のアジア担当というおよそ普通でない仕事に就く
ことに。そんな非定型サラリーマンの目に映った日本は・・・。
辛口のホンネぶちまけサイトです。
意外なのは、自己紹介に「実は飛行機に乗ることもダメでいつも手に汗を
握っている。」とあること。
太平洋を空で往復、なんて日常、と思えるこんな国際ビジネスマンの方も
そうなんでね。みんな平気で乗っていて、毛嫌いする自分が今時異常な人
だと思っていました。
http://www2e.biglobe.ne.jp/~uozumi/link.htm
の、「歴史・社会科学に関連したWeb」をクリックしてください。
(このリンク集もなんとかしないとなぁ・・・)
■■■ 読書日記 ■■■
「戦争広告代理店」
ISBN4-06-210860-7 1800円
高木徹さんというNHKのディレクターが書いた、ボスニア紛争とメディアとの
関わりについてのドキュメントです。
"銃弾より「キャッチコピー」を、ミサイルより「衝撃の映像」を!!"と帯に書か
れていますが、ナマの「現実」に直接触れるのではなくて、「メディア」という
フィルターを通して「世界」が認識される時、戦争という「意思の強要の手段」
がどういう形でなされるか、非常によく分かる本です。
ユーゴスラビア解体にともない発生した「戦争」は、「悪逆なセルビア人達VS
一方的に虐待され自由を求め抵抗する少数民族達」という分かりやすく簡単
な善悪の構図なのではなく、実際は主張の異なる勢力同士による大掛かりな
戦闘が行われ、非戦闘員に対しての仕打ちに関しても、双方大して違わない
ことをやっていた。しかし、世界は諸勢力の一方のみを悪の権化と決め非難、
あの「悪の枢軸」にすら席を与えている国連からさえ追放してしまった・・・。
これすべて戦争当事者の一方がプロバガンダに失敗し、もう一方が成功した
結果であり、その裏にはアメリカの「PR企業」の存在があった。
顧客に都合のよい世論を燃え上がらせようと、予め草原に油を撒くかの如き
努力を陰に陽に行い、マスコミ人の功名心や早計な勇み足も逃さず捕らえて
イメージと感情を増幅し、都合の悪い情報や人物は社会から抹殺することも
厭わない「PR企業」のプロフェッショナルな営業努力が存在した。
私が色々言うより、とにかく一読してください。
この本の主役である「PR企業」を、「活躍した」と見るか「暗躍した」と見るか、
人それぞれです。しかし、我々は、こういう世界に生きている、ということだけ
は、好悪を別として前提として認識し、その中でいかに行動するか、を考えな
ければならないのではないでしょうか。
「黙っていても客観的な真実が語ってくれる」というようなことは、まるで空から
滋味が降ってくるのを期待するかの如きものです。白も黒だと言いくるめかの
如き雄弁術を退けて清々と毒杯を仰ぐソクラテスは男子永遠の憧れであった
としても、現世に対処するに際してやはり取ってはならない行動でしょう。政治
が神と悪魔の合作であるかぎり、蛇の如く思量深くなければ、カンガルー法廷
(人民裁判とか吊るし上げとか、法廷の顔をしたリンチのこと)であることないこ
と一方的に攻められ嘲笑されるだけです。この世は「説得したい声高な主張」
が溢れており、「客観的真実」など好事家以外目を向けないのです。
そんな状態に押し込められてから、図々しく上から物を言う裁判官を気取る奴
らに、「私が人間なら貴方は人間ではない。貴方が人間なら、私は人間であり
たいと思わない」と口にしても、引かれ者の小唄であり、もう遅すぎるのです。
それにしても、こういう本を読むと、未だ時折聞こえてくる「拉致問題は、世界
の誰も問題にしていない小さい問題」とかいう主張は、なんとアホくさいか、と
思います。つい先日、相手に口頭(だけで)ゴメンといわれるまで、日本国内で
すら被害者家族を日陰者扱いしておいて、自分のことで手一杯の世界の人々
が振り向くわけがない。「世界で扱いが小さい」というのは、「その程度の問題」
なのではなく、「効果的に世界に訴えなかった、或いは黙殺してきた」事の結果
にすぎないはずであり、そういう主張には、幼稚な児戯でなければ、腹黒い何
かが背後にある、と疑われても仕方がないではないか、と舌打ちしたくなります。
大体、「誰も問題にしていない」なんてそういうことを言う前に、では自分は彼ら
にどんなことをしてきたのか、そうわが身を振り返れば、殆どの日本人は幾ば
くかの申し訳なさみたいなものを感じるのではないでしょうか?
そういえば、こういうことを書いていて思い出したのですが、
ちょっとこのサイトの最後の方、9/2の「アーミテージ発言」をご覧ください。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~RAKUCHIN/taiwan/zatu209.htm
「我々は、独立を支持しないと言っているだけです。これは、独立に反対すると
言うこととは、異なることです。」
「アメリカは、台湾の独立を支持しない」と言明した記者会見で、最後の最後に
この発言を引き出した記者は凄いな、と思います。
首の皮一枚で爪先立ってなんとか立ち上がった自由と民主主義の自国を支え
ている「台湾共和国」じゃない、「台湾」の人々にとって、会見が「支持しない」で
終わるか「それは独立に反対すると言うこととは意味が異なる」で終わるかは、
大変な問題でしょう。「支持しない」だけで終われば、下手をすると「台湾併呑に
見て見ぬ振りをする」という誤ったジェスチャーにもなりかねないのでは?と思い
ます。アメリカは朝鮮戦争の前でもアフガニスタン侵攻の前でも、クゥエートの
併呑侵攻の前でも、この手の黙認される、という誤解を与えてしまっていたそう
ですから・・・。(-ん、故意か?-)
私なんか、現場にいても決してこんな答えは引き出せない"でくの坊"です。
おっと、私のことはどうでもいいです。病気がでたところで、おしまいにします。
本日も失礼しましたm(..)m
魚住 耕司
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