●展示会にあらわれた人々

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 写真の話題ではなくて恐縮だが、先日、妻が友人と二人で地元である門司港という地方都市の一角で作品の展示をした。妻が線画を、友人の方が花とオブジェを展示するものだった。
金曜日から金曜日まで、というスケジュールだったこともあり、私は大した手伝いもしなかったのが申し訳なかったのだが、初日の金曜日、職場の昼休みに会場にお邪魔して、案外多くの方が見に来ているのに驚きつつ喜んで仕事に戻った後、夕方会場に寄っ てみると、何か変である。

  壁にかかっていた妻の作品の下に張っていた作品タイトルがない。  そして会場の左端、展示のスタート地点に張っていた妻の挨拶文もプロフィールも剥がして下に置いてある……。

驚いて妻に「どうしたの?」と尋ねると、事態は以下の如し。

 「三時頃、Kさんが法話をしている最中(注:共同展示者である妻の友人。お寺の副住職でありこの展示の期間は日に二回午前と午後に作品を利用して説法をされていた)、脚立とメジャーを持ったおじさんたちが現れて、何も言わずいきなり脚立を立ててメジャーを張って「何メーター、何メーター」と大声で壁の高さとか長さを測りだした」
……。
 その上、天井のレールについているフックを数えて、妻に向かい  「この間数えたときよりフックが一つ足りない、あんた、なくしたんか」と詰問した上に、挨拶文と作品名が吊るしているのではないことを見咎めて、「この会場は両面テープは禁止だ、剥げ」と命令して、帰ったという。

「設営日に会場の管理者がチェックして問題なしと言っていたのだろう。一体誰だ、そのおっさん達は」と質問すると、妻が言うには、「次回11月に自分たちが使うといっていた」そうである。

 そのおっさんどもは、どうやら地元のアマチュア写真家団体らしい。あいた口が塞がらないし、何も評する言葉が出ない。如何なる言葉も不用だろう。

こういう手合いが大手を振って歩く街で、自らの作品を展示する行為に一体いかほどの意味があるのか?正直なところ、何か心の底から幻滅を感じて、空しくてならない……。

 
さらに、あまりに出来すぎで嘘だと思われるかもしれないが、後日談がある。

  そのおっさんの一人が最終日にもまた登場し、巻尺でもって床を計りはじめたそうである。その時は、展示を見ていた年配の男性が「あなたの展示の時にそういうことをされたら、どう感じますか?」と諭したら、真っ赤な顔でプイっと出て行ったとのこと……。

 
私には疑問がある。彼は反省して帰ったのか、それとも「余計なことほざいて俺に恥をかかせやがって」と怒りに顔を赤くしていたのか? 現場を見ていないし、当人たちとも顔を合わせていない私には、いずれとも決めかねるが、どうしても私には後者のような気がしてならない。ほとんど確信に近いほど、そう思えてならない。

  得手勝手な逆恨みというものは怖い。ましてこんなご時世、正直、妻や友人が街角でいきなり因縁をつけられないことを切に祈る。
「俺がレイアウトしていたのに、お前があんなもの飾りやがったり余計な口を出させて邪魔した上に恥かかせやがって」
とか……。


地元紹介サイト、止めました。そのうち個人サイトとしてリニューアルします。

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